お知らせ
都合により、9月〜11月の間水曜日も休診とさせていただきます。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんが、宜しくご了承下さい。
(※祝日のある週の水曜日は診療させていただきます。)
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動物看護士さん募集!!
ワンちゃんネコちゃんが大好きな動物看護士さんん募集!!
詳しくはともだ動物病院内坂本にお問い合わせ下さい。
猫(泣)猫(怒)猫(笑)猫(足)犬(泣)犬(怒)犬(笑)犬(足)エサホネフンヤギクマ
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2017年10月16日

ヒアリについて

少し前から騒がれているヒアリについてのお話です。
ヒアリは南米中部原産のアリですが、現在はアメリカをはじめ環太平洋諸国に定着しており、今年5月にはついに日本国内でも発見されました。
問題となるのはヒアリの持つ毒で、刺されると激しい痛みを覚え、水疱状に腫れ、膿が出ます。さらにこの毒はアレルギー反応を引き起こすこともあり、欧米ではアナフィラキシー症例も報告されているそうです。
ヒアリの特徴は、土でドーム状の大きなアリ塚を作る、赤っぽくツヤツヤしている、腹部(おしり)は暗めの色、様々な大きさのアリが混在している、などです。
ヒアリに刺された場合は安静にし、急激に容体が変化する場合には速やかに病院に行ってください。もし怪しいアリを見つけた場合には地方環境事務所等に通報するといいようです。詳しい内容は厚労省のホームページに掲載されていますのでご確認ください。


ヒアリ.PNG




(厚生労働省ホームページより)



by.獣医師 本田


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2017年06月11日

エリザベスカラー

先日去勢手術に来て頂いたとってもかわいくて甘えん坊のフレンチブルドッグのアウディちゃん。

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首の周りに緑の唐草模様のクッションが付いてるのわかりますか?

実はこれもエリザベスカラーなんです。


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うしろ姿。。。

そもそもエリザベスカラーとは何か??
エリザベスカラーとは手術や怪我、皮膚病の時に動物が舐めたり噛んだりしないようにつけるかさのことです。昔のヨーロッパの女王さまの襟に似てますよね。

この下の子(動物看護師和田さんのお家のさくらちゃんです)が付けてるのがうちの病院で使っているプラスチックタイプです。

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これは安くて軽いのがいい所なんですが大きくて周りにバシバシ当たって邪魔になるのが困ってしまいます…
でも防御効果は確実です。
アウディちゃんのクッションタイプのカラーだと周りに当たらなくていいですね。手術のために事前に用意されていました。今では枕にして寝ているそうです。

この子はアウディちゃんのお友達のバロンちゃん。



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これはプラスチック製と同じ形で材質が布でできているものです。

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柔らかいので当たってもあまり気にならないですね。よく見るとライオンさんになってます。かわいぃ…。

他にも今は患部を上手く覆えるお洋服タイプもあります。



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病院ではお洋服も簡易的なものを使っていますが市販にはもっとしっかりとした男の子にも対応できるものが売っています。これだと首周りのわずらわしさがないですがサイズの確認が必要なのとカラーよりも少し価格がお高めのようです。

病院では基本的に簡単なお洋服とプラスチックのカラーを用意しています。

市販品では色んなタイプのカラーがありますので特徴と用途に合わせて検討されてみて下さいU^ェ^UU・x・U




by.獣医師 坂本









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食中毒について

今回はカンピロバクターによる食中毒についてのお話です。
カンピロバクターは細菌の一種で、普段は動物の腸内や環境中に生息しています。国内のカンピロバクター食中毒の発生数は多く、昨年度はノロウイルスに次いで第2位でした。例年6月が発生のピークとなっており、本年度も今月の発生が多くなると予想されます。
カンピロバクター食中毒の原因食で最も一般的なものは鶏肉で、汚染された未処理の食べ物を摂取すると、およそ2〜5日後に下痢などの症状が起こります。
カンピロバクター食中毒の第一の予防は完全に加熱することです。また、生肉でサラダなどを汚染しないことも重要です。ちなみに鶏卵からカンピロバクターが分離されることはなく、カンピロバクター食中毒の原因とはならないようです。


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By 獣医師 本田


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2017年05月31日

今回は心臓の話をします。

心臓の機能が完全でなく、臨床症状が出ていると心不全といいますが、高齢の犬
猫では非常に多く見かけます。
高齢になればなるほど割合は増えていくので、年をとってくると定期的に診察す
ることが重要になってきます。


犬はだいたいのものは聴診器で心音を聞かせてもらうと、ある程度の心臓の状態
がわかることが多いです。
もちろんきちんとした所は、心臓のエコー等で心臓の動き、血液の流れ等を見な
いと評価できないので、心不全になったら定期的にエコー等をみることは重要で
す。
また、だいぶ長いことお薬だけ取りに来られる方も多いですが、心臓はだんだん
悪くなってくるため、やっぱり時々は診察し、検査をうけた方がいいと思います。


猫はちょっと犬とは違うところがあって、聴診だけでは難しいこともよくありま
す。心不全でも雑音がなかったり、逆に心臓が悪くなくも雑音があることも時に
あるからです。心臓のエコーをすると正しい評価はできる点は変わりません。


心臓が悪くて起こる病態に肺水腫というのがあります。心臓の働きが悪くなって
血液の循環が良くないと肺に液体が貯留します。
原因としては犬では僧帽弁閉鎖不全、拡張型心筋症、猫では肥大型、拘束型、拡
張型等の心筋症が多いです。

肺水腫は溺れているような状態で、呼吸がうまくできず頻呼吸になります。暑く
もなく、興奮してもいないのに明らかにハアハアと呼吸が速いときは心配な状態
かもしれません。
口をあけた呼吸や首を伸ばしたような呼吸をしたり、舌の色が蒼白になったりす
ることもあります。

そういった時は無理なストレスをかけると呼吸停止するリスクもあるため、場合
によっては検査もしないで治療を優先させることも多いです。

私たちは心臓が悪い子はとにかく肺水腫にならないようにと気をつけています。


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肺水腫の写真で真ん中にある心臓の周りが白くしています。肺に液体
が貯留しているからです。


IMG_0766.JPG

治療後で心臓の周りの白くしているもやもやしたものがなくなってい
ます。



by.獣医師  緒方 玲




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2016年10月02日

ずっと吐いています。。。

先日「ずっと吐いています。。。」ということで来院した猫ちゃん。

超音波で異物を食べていることが疑われたため開腹すると、こんなものがでてきました。

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少しわかりづらいですが、ラッピングなどに使われるリボンです。

細長いので、胃から腸までつながっていました。紐状の異物はほとんどこんな状態になっています。

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腸の2カ所を切開し、取り出しました。

術後の回復は問題なく現在は元気に生活をしています。

何気ない私たちの日常にありふれたものでも猫ちゃんにとってはとても興味のそそられるものであったりします。

猫ちゃんと生活したことのある方は経験があると思いますが、私たちの想像を超えることをしてしまったりしますよね(*^_^*)

日頃からおもちゃがなくなっていないか、怪しいものは目が届かないときはしっかり収納するなど気をつけて見ていてあげてください。


by.獣医師 坂本 知亜希

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2016年05月31日

膀胱炎について

まだまだ余震の続く日々が続いています。

先日の地震ではとても怖い思いをしましたが患者さんをはじめ、周りの方々が助けてくださり、いろいろな人に支えられているということを再確認することができました。
わんちゃんねこちゃんも個体差はありますが、怖い体験をしたことでそれぞれにストレスを抱えているようです。
地震直後は嘔吐や下痢、食欲不振が多かったのですがその後夜眠れない、ずっと吠えているなど症状も少しずつ変わってきています。
その中でも膀胱炎は多い症状の一つです。
症状としては血尿、頻尿、トイレではない場所でしてしまうなどがあります。
特にオスの猫ちゃんの場合はひどい場合は尿道詮子(血餅や壊死組織など)や結
石がつまってしまい、おしっこが出なくなってしまいます。おしっこが出ないと
いうことは48〜72時間ほどで死に至ってしまうほど危険な状態です。膀胱炎の症
状に加え異常な鳴き声をあげたり、ずっとトイレに座っていたりなどの症状があ
ればすぐに受診されてください。

地震の時とても大変な中、たくさんの飼い主さんが我が子をとても心配して来院
されていました。私たちもいかにペットが大切な存在なのかとても思い知らされ
ました。
わんちゃんねこちゃんたちの存在はとても偉大ですね。


by.獣医師 坂本 ちあき

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2016年01月17日

重度の腹膜炎

最近の症例の話で、胆嚢粘液嚢腫が破れて、重度の腹膜炎を起こしていた症例があったので、そのことについて書きます。もともと、ブログに乗せる予定が全くなかったのと、手術中に写真の余裕がなかったので、すみません手術の写真がありません。


12、3歳の高齢の犬で3日前から吐いていたとのことで来院。
エコーをしてみると
右中腹部あたり、肝臓の後ろの腹腔内にこのようなものがごろんとありました。





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真ん中が白くもやもやした黒い塊、中心から周りに放射状に線をひいたような構造物、、、
これはもしや、、と肝臓をみてみると、


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真ん中のCの形をした白いものが胆嚢です。
小さく正常ではない構造で、もやもやと白く縁どられ分厚くしています。

どうも、胆嚢粘液嚢腫がもともとあって、そのためパンパンになった胆嚢が破れ、
内容物が腹腔内に飛び出してしまったものと考えられました。

その後、手術を行ったのですが、やはり胆嚢内容物が飛び出し、胆汁もかなり漏出していました。内容物は粘液嚢腫のものでした。胆嚢は根元ぎりぎりまで広範に破れていました。
また、腹部全体的に充血が酷く、重度の腹膜炎をおこしていました。
そのため、胆嚢摘出・胆嚢内容物除去・腹腔内洗浄をし、術後は完全には閉腹せずに、できるだけ多く腹腔の液が外に排液できるように見ていました。

術後は意外といえばなんですが、すぐどんどん回復していってます。
が、慎重に経過をみているところです。


by.獣医師 緒方

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2015年09月06日

犬の僧帽弁閉鎖不全症

今回は犬の僧帽弁閉鎖不全症についてお話します。
僧帽弁閉鎖不全症とは心臓の中にある僧帽弁という弁がしっかり閉じなくなる病気です。弁が閉じないと心臓の中で血液の逆流が起こってしまい、やがて心臓が全身に血液を十分送り出せなくなります。そうすると心臓や肺でうっ血が起こってしまい色々な症状が出てきます。

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看護師さんが飼っているキャバリアのキャロルちゃん。7歳の女の子です。
先日、家での呼吸が速いという事で診察をすると重度の僧帽弁逆流があり、それによって肺水腫になってしまっている事がわかりました。肺に水がたまってしまうと十分に酸素を取り入れられなくなり、とても息が苦しい状態になってしまいます。命に直結する状態です。

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向かって左側が病院にきた日、右側が治療後です。
真ん中の白い丸が心臓ですが、大きさが全然違います。また左側は心臓の周りが白いのがわかります。肺にたまっている水が白くうつっているのです。。。
すぐに治療を開始し、お薬はたくさん飲まなくてはいけなくなってしまいましたが、元気になってかえってくれました。

この病気は最初ほとんど症状がなく、一見とても健康にみえますが、運動や散歩が前よりも苦手になる、咳をする、舌が紫色になる、失神する、横になって眠れないなど徐々に症状が重くなっていきます。
特にキャバリアやシーズー、マルチーズ、チワワ、ポメラニアン、トイプードルなどなりやすい犬種もいますので、定期的な受信や健康診断をおすすめします。
すでにお薬を飲んでいる子も家では症状の悪化がないか、呼吸数が増えていないかなどチェックをしてあげて下さい。

今では元気なキャロルちゃん。毎日お薬がんばってます。


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by.獣医師 坂本


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2015年01月07日

急に増えた病気

明けましておめでとうございます。

多くの皆さんに支えられて、無事新年を迎えることができました。
今年も微力ながら動物とその飼い主様のためにできることを精一杯していきます。
よろしくお願いします。

年が明けてから、急に増えた病気があります。猫の尿路閉塞です。
寒くなってくると飲水量が低下してきます。
そうするとおしっこが濃くなり、尿砂・尿石が膀胱内にできます。
それが尿道に詰まることから起こります。
雌は尿道が比較的広く詰まることはまれですが、雄は狭くすぐ詰まってしまいます。
おしっこが出ない状態というのは緊急のことで、ときに命の危険もあります。
もし、トイレでかがんでいても尿が出ない、あるいはとても出づらそうにしている、トイレできつそうにしているなら、
早めに受診してください。



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by.獣医師 緒方

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2015年01月02日

今年の抱負 獣医師〜

去年は腰痛のためMRIを撮りに行きました。大したことはなかったのですが、
その日からたまに少しだけ運動しています。そのためか腰痛の具合はかなり良好です。
今年はもっと頻度を上げていこうと思っています。


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by.獣医師 緒方



新年あけましておめでとうございます!!
去年は厄年でしたが、大きな厄もなく無事厄晴れを迎えることをできました。
今年は何をするにもひとつひとつ集中して取り組みたいと思います。
病院みんなで元気にがんばれますように!
今年もよろしくお願いいたします。


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by.獣医師 坂本 知亜希

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2014年08月11日

ジョル

以前紹介させていただいた我が家のミニチュアシュナウザーのジョル。16歳になってかなり痴呆が進んできました。
徘徊したり、トイレを外したり、意思の疎通もなかなかうまくいきません。
そんな中事件が起こってしまいました!!

ご飯の時間ジョルとトイプードルのたろうがご飯をめぐって喧嘩をしてご飯のお皿が割れてしまいました。
お皿を片付けてると破片がどんなに探してもない・・・

もしかして・・・とレントゲンを撮ってみると胃の中にお皿のかけらが!!!!(白の三角のものです)


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尖っているので吐かせることもできず。大きさ的に腸を無事通過できるか微妙な大きさ・・・
16歳。麻酔をかけるのは勇気がいりましたが、何かあってからでは遅いので内視鏡で摘出することになりました。

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内視鏡写真です。まわりのピンクの部分が胃の内壁、白いものがお皿のかけらです。

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とったものです。本当にお皿のかけらでした・・・

無事終わり、今まで通りの生活に戻ることができました。

色んな病気を持っているジョルですが、ゆっくりと余生を過ごしてくれればと飼い主としては願うばかりです・・・


by.獣医師 坂本



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2014年08月01日

犬の甲状腺腫瘍

先日、犬の甲状腺腫瘍の摘出手術をさせていただきました。
甲状腺は喉付近にあり、気管のすぐ横にくっついている臓器です。
甲状腺では甲状腺ホルモンをつくっており、体の活動性などと密接に関係します。


その子は元気がなく、あまり歩かないとのことで、いらしたのですが、熱が40.7℃ありました。
熱中症ではなさそうで、一般的な血液検査や、レントゲンでは大きな異常がなく、熱の原因が不明でした。
性格のとても良い子だったので、撫でているときに、喉のあたりにしこりが見つかったので、針を挿しての検査と、甲状腺ホルモンを検査したところ、甲状腺機能亢進症になっているようで、甲状腺の腫瘍の可能性が高く思われました、。

犬の甲状腺の腫瘍は悪性が多く、転移等がとても心配されましたので、早めの手術をすすめ、手術をさせていただきました。


手術時の写真です。頸部を切開していき、甲状腺だけを分離していったところです。
中心にある丸い組織が甲状腺で、大きくなっています。
ただ、犬の甲状腺の腫瘍はもっともっと大きくなり、周りの組織や血管、神経を大きく巻き込んだ状態で発見されることが多いことからすると、ある程度小さい方で、早期発見とも言えるかもしれません。

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取り出した腫瘤を病理検査に出したところ、甲状腺癌という診断結果でした。


甲状腺癌はだいたい大きく、周辺の血管、神経を大きく巻き込んで発見されることが多いことからすると、比較的早期発見された方かもしれません。
病理の検査結果では腫瘍は取りきれているとのことですが、再発や転移がとても心配される腫瘍の為、現在慎重な経過観察をしています。



by.獣医師 緒方 玲


ニックネーム tokuchan at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月13日

怖い感染症

こんにちは。
今日は猫ちゃんの怖い感染症、猫パルボウイルス感染症についてお話します。
猫パルボウイルス感染症は別名『汎白血球減少症』とも呼ばれ、感染すると激しい嘔吐、下痢、そしてその名の通り白血球(免疫細胞)の減少を引き起こします。
その症状は激烈で、衰弱死することが非常に多い病気です。
治療としても、特段有効な治療法はなく、対症療法として点滴、抗生剤、吐き気止めを使って、あとは本人の体力勝負、というような感じです。
タミフルなど抗ウイルス薬なども使われたりするようですが、その有効性にはまだ議論があるところです。

とっても怖い病気ですが、幸いなことにワクチンがある病気でもあります。
ワクチンを打ってしっかり予防をしておくと、万が一感染・発症してもそこまで重篤にならずに済みます。

犬にもパルボウイルス感染症というものがありますが、こちらはワクチンが普及しているおかげか、ほとんど見なくなりました。
しかし、猫のパルボウイルス感染症はまだうちの病院でも年に数件は診る病気です。
しっかりとワクチンをして、愛猫ちゃんを守ってあげてくださいね。

ちなみに、犬のパルボウイルスと猫のパルボウイルスはまた別物なので、犬のパルボが猫に感染したり、またはその逆が起こったりということはありません。

写真は実家の犬、瑠々(ルル)です。
サマーカットになって、ゴキゲンな様子です(^^)


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by.獣医師 近藤

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2014年03月27日

リンパ腫

こんにちは。日に日に暖かくなりますね。病院内では「暑いね…」との声も出つつあり、大型犬を抱っこする看護士さんなんかは汗をかきながらお仕事をしております(笑)

さて、今日はリンパ腫についてお話します。
リンパ腫とは、リンパ球という血液細胞が腫瘍化してしまう病気です。
単に『リンパ腫』と一口に言っても、皮膚にできものができるタイプ、リンパ節が腫れてくるタイプ、消化管にできものができるタイプ、鼻腔内にできものができるタイプ…など、病態は様々です。
また、もともとリンパ球も大きく「T細胞」と「B細胞」に分けられ、そのどちらのタイプの細胞が腫瘍化するかによっても、病態が変わってきます。

治療法は、基本的には抗癌剤になります。
由来が血液中の細胞であるため、腫瘍化した細胞が全身を巡っていて、膨れてきているものを切除や放射線によって小さくしても、再発する可能性が高いのです。
また、抗癌剤を使っても、腫瘍化した細胞を全て殺すことは理論上不可能であり、良くなったとしてもいつかは再発するとされています。
しかし、救いなのが、リンパ腫は抗癌剤が他の腫瘍に比べると効きやすいです(100%とまでは言えませんが)。なので、抗癌剤の治療にチャレンジしてみることはすごく有意義だと思います。
1回目の抗癌剤治療が奏功し、そのまま寿命を迎えるまで再発しないこともあれば、再発してもまた抗癌剤で抑え込むことができることもあります。
「リンパ腫」と診断されても悲観しすぎず、その子にあった治療を進めていくことが大事なんじゃないかと思います。

暗い話になってしまったので、最後に和む写真を!


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おねむな受付犬、シンタくんです(笑)
※シンタはリンパ腫ではありませんのでご安心を!


by.獣医師 近藤

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2014年03月10日

椎間板ヘルニア(胸腰部)について

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これは脊髄造影を行ったミニチュアダックスのレントゲン写真です。
よくみると脊髄のラインが途中で途切れてしまっているのがわかります(赤矢印)。

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椎間板とは椎骨(簡単にいうと背骨のこと。)と椎骨の間にある軟骨のことです。衝撃を吸収したりするクッションの役割を持っています。
ヘルニアとは何かしらの臓器が本来あるべき位置から違う位置に移動、突出してしまうことです。

椎間板ヘルニアとは椎間板が元の位置から脱出、突出し脊髄を傷害、圧迫することです。

症状は軽いものであれば、疼痛です。
何かの拍子にキャンとないたり、いつもより動きたがらない、ソファや階段などを上り下りしたがらないなどの症状が現れます。
症状が重くなってくると、麻痺が出ることもあり、突然後ろ足が立たなくなったと来院される場合もあります。
多くは投薬と安静で改善しますが、状況によっては手術が必要な場合もあります。


写真のダックスは後ろ足がほとんど立たないまま手術となりましたが、抜糸時はフラフラはしますが、自分で歩けるようになるまで回復することができました。

手術をしても十分な改善が認められない子ももちろんいます。
おうちのわんちゃんが上記のような症状がでたらすぐに動物病院へ受診されてください。
よくみられる犬種はミニチュアダックス、ウェルッシュコーギー、トイプードル、チワワなどです。

by.獣医師 坂本


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2014年02月25日

胆管閉塞

少し前のことになりますが、胆石が胆管につまった犬が来ました。
ぐったりしており、状態が悪く、危険だと思われました。
また、心雑音があり、心臓も良くないように思われました。
血液検査とエコーから胆石による胆管閉塞と診断しました。

しかし、手術に耐えられるかもわからないし、高齢なので術後の経過も良くないかもしれない。ただ、手術しないと亡くなるだろうと思うと、とてもつらい選択の話をしました。


結果としては緊急で手術をさせてもらい、運よくと言いますか、とても食欲も出て、元気になり、怒る元気まであふれて帰っていきました。



手術中の写真ですが、胆嚢は膨れ上がっており、破裂しかけていました。


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胆嚢の中にあるもっとも大きい胆石を取り出しているところです。


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厄介だったのは、胆嚢から十二指腸へと開口する胆管に詰まっていた二つの別の胆石でした。
どうやって取り出すか、取り出せるかと院長と話しながら、手術していました。
結果的に胆嚢に戻してから取り出したのですが、反省点が残りました。
いったいどれくらいの大きさの胆石なら十二指腸から取り出すべきで、どれくらいなら胆嚢からなのだろうという判断基準を知らないという反省です。
機会があれば専門家に聞いてみたいと思います。



取り出した胆石です。

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閉塞するととても危険な状態になるので、できれば健康診断して、早めに見つけるのがよいでしょう。リスクが高いようなら予防的に手術するのが最も良いのかもしれません。

by.獣医師 緒方

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2014年01月31日

貧血もいろいろ

こんにちは。今日は貧血のお話です。
貧血は酸素を運ぶ役目の赤血球の数が少なくなった状態のことで、いわゆる「血が足りない」状態のことです。
その貧血にも、赤血球が作られてるけど、どんどん壊されてしまっている「再生性貧血」と、赤血球が作られない「非再生性貧血」の2タイプがあります。

再生性貧血の場合は、出血だったり、赤血球に感染する原虫(バベシア等)が原因だったり、自分の赤血球を異物として認識して壊してしまう自己免疫性の病気が原因となります。
非再生性貧血は、抗がん剤やその他薬物による中毒や、ネコでは猫エイズや猫白血病で見られます。

そして意外なのが、腎臓が悪くなると非再生貧血になることがあります。
腎臓と血液…一見関連がなさそうに見えますが、これは、腎臓でエリスロポエチンという「赤血球を作りなさいホルモン」が作られているのが、腎臓が悪くなることでこのホルモンが足りなくなり、赤血球を作りなさいというシグナルが少なくなってしまうのです。
このような貧血を「腎性貧血」と呼び、エリスロポエチン製剤の補充等で貧血の改善を図ります。

体の仕組みは巧妙というか、複雑というか…。

下の写真が、血液の細胞を顕微鏡で見た写真です。丸くたくさん散らばっているのが赤血球、真ん中にある紫色の核を持った細胞が感染と戦う白血球です。
獣医はこんなものを見ながら診察をしています。


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by.獣医師 近藤

ニックネーム tokuchan at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月02日

今年の抱負 獣医師

つい先日中型犬を降ろす際に背中をつりました。
朝一番につりました。
半日くらい違和感がありおかしな動きをしていたように見えたでしょう。

体力面の不安があるので、今年は一日10分の運動を毎日することを心がけようと思います。

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by.緒方 玲


仕事、プライベートかたよりすぎず、どちらも精一杯がんばりたいです。
今年もよろしくお願いします!

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by.坂本 知亜希


新社会人として働き始めた2013年。
熊本で暮らし始めた2013年。
そんな一年を一文字で表すとすれば、『始』でした。
2014年は、もっと自分に厳しく、努力して成長できるように、成熟できるように…。
『成』で一年を締めくくれるような年にしたいです。

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by.近藤 圭佑



「お知らせ」


道祖先生が、開業のため、昨年12月末をもって退職いたしました。
皆様には、長きにわたっていろいろとご指導頂き、ありがとうございました。

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2013年11月20日

獣医師の緒方です。


先日、病院で蚊を見かけました。弱々しく飛んでいたのですが、捕まえられませんでした。まだこの時期でもいるんだねーとびっくりしました。
同じ日にダニも見かけました。同様にまだいるとは想像しておらず、一瞬目を疑いました。
ノミは当然のようにまだまだいます。

だいぶ寒くなってきましたが、ついこの間まで季節はずれの夏のような陽気だったことを思い出しました。
まだ、ノミやダニの予防はしておいた方が良さそうです。

お薬に関してですが、最近ではノミやダニの薬で飲み薬のタイプがあります。
現在では主にフロントライン等のつけ薬のタイプでは、アレルギーが出たり、いまいち効かなかったり、つけるのは難しい子に使っています。もし、使ってみたいという希望があれば一度聞いてみてください。1ヶ月間予防効果は持続します。

フィラリア薬については、何度も話していることですが、フィラリアの薬は蚊がいなくなって1ヶ月後まで飲ませるお薬です。熊本市では12月までお願いします。


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ペロはまあまあ元気です。

by.獣医師 緒方

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2013年11月13日

乳歯について



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このこは荒木ハイジちゃんといいます。
7ヶ月のマルチーズで、少し怖がりさんですが、とても甘えんぼさんで美人な女の子です☆
先日歯の並びが変ですと飼い主さんが心配されて来院されました。
歯をかゆがっているようですともおっしゃっていました。

口の中を見ると・・・


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乳歯がまだ複数残っていました。


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反対側がこちらです。赤い矢印が乳歯です。

わんちゃんにも乳歯があって、だいたい3ヶ月令くらいから永久歯が生えてきます。
ハイジちゃんはちょうど生え変わりの時期で、乳歯と永久歯が同時に生えていて歯がたくさんあるようにみえていたんですね。何本かの乳歯はもうすでにグラグラしていました。

それぞれわんちゃんによって個体差がありますが、10ヶ月から1歳くらいまでには生え変わります。
この時期は歯茎がかゆくて硬いものをかみたがったりします。
抜けた歯はたまにおちていたり、自分で飲み込んでしまっていたります。

中には大人になっても乳歯がそのまま残ってしまう子がいます。
乳歯が残ってしまうと、永久歯と乳歯の間に歯石がつきやすくなってしまいます。特に残りやすいのが上の犬歯(1番尖っている歯です)です。犬歯の乳歯は永久歯の後ろについています。

残ってしまっている子は抜歯をおすすめしています。
麻酔にかけなければいけないので、去勢や避妊をする子は一緒に抜歯してしまうことが多いです。

もしご心配な方がいればご相談をされてください。

協力していただいたハイジちゃん快く了承していただいた荒木さんありがとうございました☆

寒くなってきていますので、感染症や、尿道結石など病気も増えてきています。
何か異変があれば早めの受診をおすすめします。。。飼い主の皆様もお体に気をつけて過ごしてください。




by.獣医師 坂本

ニックネーム tokuchan at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする